映画(LOVE SONG)を見たらちょっと怖かった話

作品感想

こんにちは、ひとりみのほしのみです。

※たくさんネタバレしてます。
 いや、さすがにもういいか。

公開後すぐ観に行ってすぐ書いたのですが、書ききれずに公開してませんでした。
もったいないのでブログに残します。

私はこの映画(LOVE SONG)の予告映像が大好きで、何度も観ました。
ソウタの愛おしいような切ない表情も、カイの受け止める優しそうな雰囲気も、曲の流れるタイミングも、終わり方も。
何度も観てちょっと泣きそうになったりもしました。
だから公開をものすごく楽しみにしていました。

そんな期待感の中投稿された森崎ウィンさんの記事。
この作品に対する素直で、誠実な思いが綴られていました。
特に印象に残ったのは以下です。

もちろん同性を好きになるのも、異性を好きになるのも、好きという気持ちは同じ。だから、そこに変に線を引く必要はないのかもしれない。
~略~
ただその一方で、じゃあ現実として、今この社会で、異性を好きになることと同性を好きになることに差はないのかといったら、残念ながらそんなことはないじゃないですか。少なくとも制度の面でははっきりとした差があるし、同性を好きになることで生きづらさを抱えている人はたくさんいる。

森崎ウィン Aiming To Overseas(第150回)映画『(LOVE SONG)』で感じたこと この世に生きるすべての人たちが、好きな人に好きだと言える社会になってほしい – ぴあエンタメ情報

実際にマイノリティを描く作品に出演する俳優さんでこのように話してくれる方は本当に少ないと思います。
冒頭部分を良いことのように発信する人はたくさん見ましたが。
実際にされている差別にも言及してくれる。
苦しんでいる人に思いを寄せてくれる。
みんながみんな救われるわけではないことに覚悟を持って向き合ってくれる。
すごいなと思いました。

そしてもうひとつ、私が救われた一言がありました。

今回、僕がいちばん真剣に考えたのは、男性が男性を好きになるということでした。僕の演じたソウタは、親友のカイに片想いをしています。僕自身は今のところ男性を好きになった経験がなくて。そんな当事者ではない人間が、簡単に演じていい役なんだろうかと、お話をいただいたとき、結構考えたんです。

森崎ウィン Aiming To Overseas(第150回)映画『(LOVE SONG)』で感じたこと この世に生きるすべての人たちが、好きな人に好きだと言える社会になってほしい – ぴあエンタメ情報

この「今のところ」という言葉。
ここでこの言葉を付けられる森崎さんに、本当に感心しました。
今まではなかったけど、これからはわからない。
決して「自分はそうじゃない」という突然の突き放しをしない。

正直今までずっと思ってました。
「自分は同性を好きになったことはないけど」という言葉を、
これだけで使うのってあまりにも乱暴じゃないか?と。
自分はそう見られたくないと暗に言っているような気がして。
いや、考えすぎなのはわかってますが…
だからすごく、安心する言葉でした。

とにかく、とても期待していました。この映画に。
相関図もその思いを加速させました。
ソウタもカイも男性から片思いされてるじゃん!
とってもテンションがあがりました。
ミッチーとMeanくんの関係がどうやって描かれるのかも気になりました。

そしていざ、わくわくしながら映画館へ行き、観た。
観ました…

いやなんか色々こわかったな!?
が、観終わってから冷静になって頭に浮かんだ言葉でした。
突然ですが、映画(LOVE SONG)のこわかった場面5選。

「ユキ」という女性の存在

カイとソウタの学生時代の後輩。
ソウタはこの「ユキ」とカイが付き合っていると思っている。
そしてこの「ユキ」のために、カイは曲を作っていると思っている。

………なぜ?
いやだって結局ユキとカイは付き合ってなかったし、
付き合ってるなら報告くらいしてくれるだろうに、
それもないのに付き合ってるって思い込んでたの?
きみたち3人仲良しの友達だったのではないの?
そして一番気になったのはこの「ユキ」って女性、
ソウタのことがまったく見えていないかのような振る舞い…
ソウタ素通り、ソウタ無視してカイにだけ話しかける。

もしかしてこれ実はソウタってこの世にいないのでは…?

なんて考えもよぎるくらい不自然。
しかももう一人の学生時代の友達ヒカリからは「ユキ」の話が出ない。
こわい。
さらにソウタがカイのこと好きって気づいてる!
ここはよかった部分。
いやもう文字通りホラーかなって思ったのはこの「ユキ」の存在でした。

今公式サイト見てて気づいたんだけど、「ユキ」はカイとソウタの7個も下なんだ…え、大学の後輩というのは…?
カイとソウタが大学院にいてっていうこと…?
だめだ大学の仕組みがわからないのでこれは別に普通なのかもしれない。
まさか、「ユキ」がすでにこの世にいないなんてことは………

ワタルの強引さと受けるソウタの態度

カイのポスターに見とれていたソウタに突撃してくる青年ワタル。
自分のポスターみてかっこいいと思ってくれていたと勘違いしてぐいぐい迫ってくる。
もうすでにこわい。
まぁでも、そんな子もいるか。いるか?
そして研究室?に突然現れるワタル、突然告白してくるワタル。
何故。ぐいぐい来すぎである。
それはそれとして、その告白を受けたソウタ。

「俺男だよぉ?」

いやお前の好きなカイも男だよぉ?
自分がまさに今現在進行形で男に恋をしているというのに。
それ言う?言っちゃう?言っちゃうかぁ。
でも、そうか、内なる偏見みたいな、社会に擦りこまれたものは出てしまうか。
自分だってそうだ。

バンコクコスメ会社女性社員の初登場シーン

タイに行って最初に会った女性社員さんたち。
挨拶時に社員さんたちが言ったのが
「コピー取ります!」
「コーヒー淹れます!」
だったのあまりにジェンダーロールすごくてびっくりした。

ソウタの母親

学生時代、カイとソウタはかなり仲が良く傍から見てもかなり微笑ましい。
ここでソウタの母親、何かを察する。
あまりにも仲が良すぎる…恋愛に発展しては困る…から出た
「ソウタ一人っ子だから…」
この言葉。
もう、これだけで本当に怖くてぞっとした。
カイの気持ちを考えるとつらくて、悲しくて、ばったり会った時も表情強張っちゃってるし、絶対隠さなきゃ、になっちゃうよなって。
これをソウタの知らないところでひとり抱えていたと思うと。
つらくてしぬ。

カイチアオキス後のソウタの情緒

一緒に寝るふたり。
ここでお互いの感情が爆発する。
とっても好きなシーンでした。
寝てる人にキスはあれだけど、それでも返してくれてもう同じ気持ちやん!てなって。
個人的にはすごく魅力的な、グッとくるシーン。
そして次の日の朝もその雰囲気引きずってて、とっても甘い雰囲気。
うわーこうやって始まっていくのね、よかった。と嬉しくなっていた矢先。
バイクから降りたソウタ

「俺は親友だと思ってるけどお前は違うの?」

はい?
あんな、あんな情熱的なキスをしておいて、あまあまな朝を過ごしておいて、親友だと…!?

「親友にキスしないだろ」
とまっとうなことを返されても
「逃げるんだな!」と意味不明に怒ってるソウタ。
カイとどうなりたいのかわからなすぎる………

とまぁこんな感じで、怖いシーンがたくさんあって、ちょっと疲れた。
あんなにもトレーラーだけでしぬほど見て、楽しみにしていた映画なのに。
12話のシリーズとかで撮ってくれた方がよかったのではないだろうか。
と思ったり思わなかったり。

あと色々思ったところ箇条書き。
・一緒にご飯(虫とか)食べに行くシーン。
 なんか急すぎて、え、カイが誘ったの?ほんとに?
 ソウタの妄想じゃないよね?って混乱
・(LOVE SONG)は想ってる人に一番に聞いてほしいカイ。
 バンドメンバーは聞いとかないとさすがに演奏できないだろ笑
・学生時代に作ってて未完成の曲を披露するっていうのはどこから漏れてるの?
 カイが公式発表してるの?
・ソウタがいちいちカイを女の子とくっつけようとするのなんだかな。
 実際カイを好きなのは男の子(カイ)なんやで。

 
本当にお二人の演技が良かっただけに、もっと良い作品になるはずだったよな…と残念に感じてます。

では、また次回の記事で。

コメント

タイトルとURLをコピーしました